北大に合格したら憲法と民法をやろう
こんにちは。IHです。
早いもので、もう8月ですね。
ここ数日、今年編入してきたフレッシュな北大編入生たちと交流会をしていました。もちろん、コロナに気を付けながらですよ!
交流をする中で、ちょっと思うことがありました。そのことについて、皆さんに共有したいなと考え、こちらの記事を立てることに致しました。
1. 北大の必修科目について
北海道大学法学部は、演習(ゼミ)と憲民刑のうちの2つが必修となっています。編入生にとっても例外ではありません。他の科目についてはコース選択により変わりますが、いずれも必修ではありません(語弊がありそうなので述べておくと、特定の科目群のうち何単位を取ること、といった選択必修の形式です)。
演習については皆さんの好みで選択されればよいのですが、憲民刑のうち2つが必修というのが実に厄介なのです。
刑法は単位取得が比較的容易なのですが、憲法と民法は非常に厳しい先生で、実質必修科目とは思えないほどに平均GPAが低いのです。
2. 憲法
憲法Iという名称で開講されている科目です。憲法のうち、基本的人権を扱います。
まずは、こちらのサイトで平均GPAを見てみましょう。gsearch | 北海道大学の成績を検索しよう
2016年から2019年にかけて、平均GPAが2.43→2.3→2.17→2.06と推移しています。右肩下がりですね。ちなみに北大は2.0以上で単位が取得できます。
2019年の単位取得率は71.7%。3割弱の学生が単位を落としている計算になります。試験を受験せずに落とした学生を省いて計算しても、所謂落単率は約24%。ちょっと高いですね。
高得点を取った学生が非常に少なく、中庸またはぎりぎり及第点を取った学生が多いことが分析できます。おそらく絶対評価で、厳しめに採点をしているようです。
※2020年12月24日追記
2020年度前期の憲法Iの平均GPAは2.22でした。落単率は2割前後だったようです。オンライン授業の割にはGPAは低めですね。
3. 民法
民法Iという名称で開講されている科目です。民法のうち、物権を扱います。もちろん担保物権も含みます。必修にするなら債権のほうがよいのでは、と思うのですが。
上記のサイトで平均GPAを見てみましょう。現在の先生のデータは1ヶ年しかないので、こちらを参考にします。
平均GPAは2.2、単位取得率は74.5%。憲法よりはマシですが、それでも低水準です。同様に試験未受験の学生を省いた落単率は約18%。2割弱が落としている計算になります。
特筆すべきは、高得点を取った学生とぎりぎり及第点の学生が非常に少なく、中庸な成績の学生が多いことでしょうか。まるで正規分布曲線のようになっています。相対評価なのでしょうか。だとしたらA+評価の学生がいない理由が説明できませんので、偶然によるところなのでしょうか。
※2020年12月24日追記
2020年度前期の民法Iの平均GPAは2.16でした。期末試験に臨んだ学生のうち、15%ほどが単位を落としているようです。
4. 合格後は憲法と民法をやっておこう
以上の結果から、北大法学部の編入生が直面する最初の門が憲法と民法であることが分かります。ちなみに刑法について見ると、平均GPAは2.74、単位取得率は92.8%です。憲法と民法もこうであって
つまり、必修科目のうち1つは刑法でいいとしても、もう1つ、すなわち憲法と民法のどちらかは絶対に単位を取らなければなりません。大変ですね。
北大に編入してから泣きを見ないように、合格が決まったらすぐさま憲法の人権編と民法の物権を勉強されることを心から推奨します。最悪授業に出席せずに試験を受けても単位が取得できる程度には極めておくべきです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。