北の編入生の部屋

北大法学部編入生が編入受験生に向けていろいろと発信します

編入生でも就活がしたい!

こんにちは。IHです。

 

突然ですが、皆さんは就活してますか?

私はと言うと、毎日毎日しております。

就活というものをするとどうやら社会人になりやすいらしいのでおすすめです。

 

就活と言えば、編入を考えられている皆さんにとって気になるのは、

編入生って就活する暇あるのかな?」

編入前の学歴で見られたりしないのかな?」

といった問題でしょう。

 

今回、ちょっと就活というものを齧ってみた私が、就活における編入のメリット・デメリットを考えてみようと思います。

体験談多めですが、企業名等は伏せております。

 

(追記:5月上旬に第一志望から内定出ました!!!)

 

 

1. メリット

 

①基本的に編入前の大学は影響しない

面接を複数回受けてみて感じましたが、人事の方は確実に私を北大法学部生として見てくださっています。書類も想像の56億7000万倍通過しますし、選考で編入生差別をされている印象も特に受けていないです。風の噂で編入生が差別を受けたらしい話を聞いたことはありますが、大抵の学生より優秀な編入生がそんなド腐れ企業に頭下げて尻尾振って行くほど堕ちる必要もないです。

旧帝大生限定と銘打った就活イベントからも案内が頻繁に届きますので、その意味でもプラスに働いていると感じます。

 

また、私が2年生のときに参加した北海道のとある企業(大きな企業です)インターンシップで、終了後に人事の方に呼び止められ、エントリーシートは免除するから弊社の別のインターンシップに参加してみないか」と言われたことがあります。そのインターンシップには私の編入前の大学の学生も参加していたのですが、人事の方は北大生の私にしか声を掛けていませんでした。しかも2年生(23歳)なのに。

こんなことを全く予期していなかった私は「やっぱり地元の企業には強いんだなー」と感心してしまいました。それと同時にちょっと怖くなりました

 

そういった数々の恩恵に与れるだけで、十分メリットと言えるのではないでしょうか。

 

エントリーシートで書けるエピソードが増える

編入試験を受験した経験はエントリーシートに書けます。自己PRでも学生時代に頑張ったことでも、どちらでも書けます。人事受けも良いです(経験談)。編入試験を受験していない大多数の人事は、編入試験=超難しい試験だと思っています(たぶん)。

合格に向けて努力を積み重ね蛍雪の功を掌中に収めた、というエピソードは非常に明快かつ説得力があり、有効に働きます。もちろん、どうして編入しようと思ったのか、どんな苦労があって、どんな強みが合格に繋がったのか、等の要素は盛り込む必要があります。試しにとある企業のインターンシップで自慢大会みたいなエントリーシートを出してみたら即座に切られました。

私もほぼ全てのエントリーシート編入試験のエピソードを書いていますが、体感7割くらいは通過するので、エントリーシートのエピソードに使っても問題はないと思います。ただ、編入して満足する退嬰的な人間だと思われないように、編入後のエピソードも何かしら作っておくとよいでしょう。

ちなみに忘れてはならないのは、私が4年遅れということです。それでも通過しているのですから、皆さんについては言うまでもありません。

当然、他にも書きたいエピソードがある場合、そちらを書いても全く問題ありません。

 

③優秀なOBがたくさんいる

難しい大学には、当然優秀なOBがたくさんいらっしゃいます。

就活の際、OB訪問をしたり、リクルーターを付けてもらったりしますが、そのような機会を得られる可能性は、より優秀な大学に在籍していたほうが高まります。

よほど特殊な企業でない限り、志望する企業にOBがいない、なんて事態にはなかなかなりません。

 

TOEICTOEFLのスコアを活かせる

TOEICTOEFLのスコアを利用する大学に編入した方は、そのスコアをそのまま就活でも使うことができます。

編入試験に合格できる程度のスコアならまず不利には働かないので、とりあえずエントリーシートに書いておいたほうがいいです。TOEICTOEFLのスコアを書かせる企業は想像よりもずっと多いです。

 

2. デメリット

 

①授業が忙しすぎる

個人的に思う編入の唯一にして最大のデメリットです。当然就活においてもデメリットです。特に3年次で編入される方には超が付くほど痛いデメリットです。

3年次で編入した場合、おおよその大学では半期に30~40単位程度履修する羽目になります(大学の制度や単位認定の有無によって異なります)。インターンシップのエントリーはだいたい6月辺りから始まりますから、授業がある期間でもエントリーシートやSPI、面接などの種々の選考を受けなければなりません。ちなみに1dayのインターンシップでも早期選考などの優遇がもらえたりするので興味のある企業のインターンシップには是非参加しましょう

更に悪いことに、本選考が本格化する4年生になっても単位がたっぷり残っている可能性が十二分にあります。そのため授業と並行して就活を行う必要があります。腰を据えて就活に取り組めないのはかなり痛いです。

また、部活動に打ち込みたい方は、尚更就活に割く時間はなくなります。ただ、就活で語るエピソードには困らなくなりますし、部活動によってはコネクションがあったりするので、意外と何とかなるかもしれません。

2年次編入生については別段デメリットにはならないです。私は何もない2年次のうちに単位をごっそり取って、就活に本腰を入れる3年次はちょっとだけ単位を取りました。結果、3年次のうちに全て単位を取り切ることができたので問題ありません。

 

3. 4年遅れの就活って大変なの?【おまけ】

さて、皆さんきっとこう思われているでしょう。

「そもそもお前4年遅れだろ? 年齢制限に引っかかって就活できないんじゃないの?」

「新卒採用って2年遅れまででしょ?」

そう思われている方に、私の就活事情をちょっとだけ話してみたいと思います。

編入生には遠回りして大学生になった方も多いので、そういった方も少し参考にしてくだされば幸いです。

 

①意外と何とかなっています

これです。意外と何とかなっています。

まず、新卒採用の対象は2年遅れまでっていうの、アレね、大嘘です。

もちろんこっそり年齢制限を設けている企業や、年増の学生に厳しい業界も存在します(金融とか)。幾度の添削を経て作り出された完璧(笑)な書類で落とされた企業もあります。

しかし、全部が全部そういう企業って訳ではないですし、全く気にしない業界もあります(ベンチャーとか外資コンサルとか)。先述しましたが書類も想像より通りますし、面接の場で詰られた経験も今のところありません。寧ろ、私は年増を却ってバイタリティアピールにしてしまっています。どうせなら図太く行きましょう。遠回りした人は遠回りしないと決して見られない風景を見ているのです。

ただ、不利には違いありません。新卒採用はポテンシャル重視ですから、企業にしてみれば同じ能力だったら若い学生のほうを欲しがることでしょう。それでも書類も通るし、面接にも通ります。書類に通った段階で年齢制限はクリアです。全企業門前払いなんてことはまずありません。

 

②年増なので早く動きました

私は2年夏から就活をしています。業界研究については大学再受験の1年前(2017年)からやっております。どう考えても異常なほど早いと思います。ただ志望業界の都合上早期選考が始まったばかりで内定はまだないです(追記:無事内定出ました)

周囲と比べて不利な分、周囲より早く動かないとまず勝てません。

イキりたいわけじゃないです。マジで。

 

インターンシップにもいっぱい行きました

参加数はのべ31社です。内訳は2年次に3社、3年次に28社です。暇人の本気です。ちなみにその多くが選考ありのインターンシップでした。2年の頃はいっぱい落とされたので、総計で言えば50社前後出したと思います。

その恩恵もあり、早期選考を10社以上いただきました。一部書類で落とされました

闇雲に数こなせばいいってわけでは全くございませんが、いろいろな企業を見られて知見が広がりますし、そういったチャンスも得られるので、早め早めに動いてチャンスをたくさん獲得しましょう。

 

④年増でも何とかなります

最初は就活ヤバいかもしれんと焦りながら動いていましたし、今も焦っていないわけではありませんが、意外と何とかなるな、と今は思っています。

もちろん業界や企業によって好き嫌いはありますが、採用が片手くらいの人数の企業の選考にもちゃんと通りますし、人事の方にはいつも「訊きたいことがいっぱいある」と好意的な態度で面接を行っていただいています。

最近は多様性を積極的に取り入れようとする動きが盛んですし、そう考えれば特別な経験をしてきた年増学生はその多様性の一部に組み込まれているのかもしれません。もちろん編入生も。いずれにせよ、思ったより企業は年増に寛容です。

 

4. おわりに

法曹界に入る、公務員になる等の目標を持って編入する方は多いです。しかし、一般企業に就職したい編入生もたくさんいます。

まとめますと、編入生は時間確保が難しいこと以外は有利だと思います。時間の確保さえできれば何とかなります。過度に心配する必要はありません。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。