北の編入生の部屋

北大法学部編入生が編入受験生に向けていろいろと発信します

北大生はどこに住んでいるの?

こんにちは。IHです。

 

北大に合格された方は、これから住まい探しに奔走することになるでしょう。

しかし、札幌がどんな街かも分からないのにこれから住むと言っても、一体全体どこに住めばいいのか、さっぱり分かりませんよね。

そこで、この記事では北大生が居住している場所について、私のおすすめポイントと一緒に解説したいと思います。

 

 

1. 北大生の居住エリア

まず、北大近辺の地図を見てみましょう。(地図は全てGoogle Mapからの引用です)

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一言で言うと、一人暮らしの北大生の多くはこの範囲内に住んでいます。

「だいたいこの辺りで部屋を探せばいいのかー」って思えば、少し部屋を探すのも楽になりますよね。

次に、それぞれをいくつかのエリアに分けて、解説していくことにします。

 

①北12条駅エリア

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南北線北12条駅の近辺です。法学部の講義が行われる建物(通称「文系棟」)にほど近いエリアです。

このエリアはすぐ南が札幌駅となっているので家賃相場が高めなことがデメリット(平均4.5~5万円程度)ですが、とにかく北大や札幌駅に近く、かつスーパーやコンビニ、飲食店なども近くにあるので生活には困りません(地図には写っていませんが北12条駅のそばに「まいばすけっと」というイオン系列のスーパーがあります)。私の友人のうち2割弱がこのエリアに住んでいます。

 

北18条駅エリア

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北12条駅の次の駅、北18条駅の近辺です。

こちらのエリアは教養科目が開講される建物(通称「教養棟」)にほど近いエリアなので、新入生に人気な印象があります。教養科目を10単位履修しなければいけない2年次編入生にはおすすめですが、3年次編入生の場合は文系棟まで少し遠くなってしまいます(とはいえ歩いて10分増える程度です)家賃は北12条駅エリアより安めです(平均3.5~4.5万円前後)。

飲食店がとにかく多く、かつ値段もお手頃なので、このエリアに住む北大生の腹を満たしまくっています。スーパーについては、ディナーベルというスーパーが割と近場にあります(「大塚眼科病院」と書いてある場所の向かい)。私の友人のうち3割程度がこの辺りに住んでいます。

 

③北12条駅~北18条駅エリア

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①と②のちょうど間のエリアです。駅前に固執する必要がない生活になりますし、教養棟にも文系棟にもアクセスしやすいため、特に2年次編入生におすすめのエリアです。このちょうど2つの駅の中間辺りに住んでいる友人は3割程度です。

 

④東区エリア

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札幌の街を縦貫する創成川より東側のエリアになります。①②③のエリアのそのまま東側です。このエリアは南側でも家賃が比較的安く、東区に入るだけでそれぞれの家賃相場より5千円ほど下落する印象があります。

おすすめは創成川を渡ってすぐのエリアで、北大に近く家賃も安い、攻守ともに強いエリアとなっています。幹線道路沿いなので、騒音の懸念があることが欠点です。また、あまり東に行き過ぎると冬の通学が辛くなりますので注意しましょう。

私の友人のうち2割程度がこのエリアに居住しています。少し通好みのエリアですが、創成川沿いエリアは私のイチオシエリアです。

 

⑤北24条駅エリア

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北18条駅の先の駅である北24条駅周辺です。

北24条駅界隈は繁華街となっており、ミニすすきのみたいな感じです。そのため利便性に長け、生活しやすい環境です。

ただ通学面では自転車冬は地下鉄とあまりスマートではありません。とはいえ東区の奥まった場所に住むくらいならこちらの方がいいでしょう。

このエリアに住んでいる友人は2人しか知りませんが、その友人曰く北大生も割と住んでいるそうです。

 

⑥桑園エリア

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JR桑園駅周辺のエリアで、これまでと異なり北大の西側のエリアです。

駅前だけあって生活には困りません。大きいイオンやホームセンター、ドラッグストアなどが軒を連ね、また近くに競馬場もあります。

北大へのエントリーが面倒なため、このエリアに住んでいる友人はいませんが、どうやら北大生もちらほら住んでいるそうです。

 

南北線沿線エリア

変態私生活充実派におすすめです。ちなみに私もこのエリアに住んでいます。さすがに駅が多すぎるので地図は割愛しますが、澄川駅より北側の駅(さっぽろ、大通、すすきの、中島公園幌平橋、中の島、平岸、南平岸)であれば定期券も高くなく、通学に大きな支障もありません(ちなみに札幌の地下鉄の駅には全てホームドアがあります)。澄川駅以南は定期券の値段が上がってしまうのであまりおすすめしません。

特に豊平区(中の島、平岸、南平岸)は住宅街で、家賃も非常に安く(北大近辺より1万円ほど下落します)、飲食店やスーパー、コンビニ、ドラッグストアなどもたくさんあり、何より札幌や大通やすすきのまで定期券で行けるので、変に桑園や北24条以北に住むよりこちらに住むことをおすすめします(定期券は月6000円です)。この辺りでも地下鉄で北12条駅まで10分前後です。なので、北大から離れるくらいなら南北線沿線の駅近物件を狙いましょう。

ちなみに私は大通とすすきのの間の「狸小路」というところにある業務スーパーでいつも爆買いしています。札幌、大通、すすきのの3駅に死ぬほど行きたい人にもおすすめです。

デメリットは友人が近くに住んでいないこと北大から少し遠いことです。当たり前と言えば当たり前ですね。終電後は歩くかタクシーで帰らなければなりません。ちなみに意外と歩いて帰れる距離です。

あと、札幌の街を南北に貫く地下鉄は、南北線の他に東豊線もありますが、東豊線沿線の場合はさっぽろ駅北13条東駅からの通学になるため、かなり面倒になります。余程住みたい家がそこにある等でもない限りは南北線沿線にしておきましょう。

 

2. 札幌での部屋探しの注意点

札幌の街でお部屋を探す際に注意すべき点について、私の考えをいくつか書いておきます。別に従わなくてもいいです

 

①都市ガスかオール電化の物件を選ぼう

札幌はプロパンガスが非常に高いです。極寒の冬を乗り切るためには暖房やお風呂は欠かせませんが、それらのエネルギーがすべてプロパンガスだと、契約会社にもよりますが1か月で諭吉が2人は消えます(友人談)。

都市ガスならまだましで、自炊をして毎日シャワーなり風呂なりに入り暖房を長時間使っても諭吉1人行かないくらいで済みます(経験談)。

オール電化の物件も有りだと思います。オール電化の物件は比較的新しめなのでその点でもおすすめです。ただ、停電すると終わります。

万一プロパンガスの物件しか残っていなかった場合、暖をとる器具を灯油に、コンロはIHクッキングヒーターにするなど、なるべくプロパンガスを使わないようにしましょう。

ちなみにそんなプロパンガスにもメリットはあります。災害に強いことです。ボンベを交換しさえすれば使えるので、災害時には復旧しやすいのです。

 

②鉄筋コンクリート造の物件を選ぼう

学生は集まって騒ぐ生き物なので遮音性に長けた物件を選ぶことをおすすめします。遮音性に乏しい物件ほど不愉快なものはありません。他人の騒ぐ声や音は不愉快ですし、自分も不愉快な思いをさせてしまいやすくなります。

鉄筋コンクリート造であればいいわけではなく、壁をコンコンと叩いて音の高さを聞く、部屋の中央で手を打ち鳴らして音の反響を確かめるなど、一応チェックする必要はあります。

よく鉄筋コンクリートの物件は寒いと言われますが、私自身それを感じたことはありません。寒い札幌の住宅なら断熱処理もされているでしょうし、それを理由に敬遠する必要はないでしょう。

 

③内廊下の物件を選ぼう

内廊下とは、建物の中に廊下がある構造のことです。玄関が一つで、建物の中にそれぞれの部屋のドアがあります。ホテルなどを想像してもらえば分かりやすいと思います。

本州以南によく見られる、廊下が外にある物件は外気の寒気がダイレクトに居室内に伝わるため、非常に寒くなります。一方で廊下が建物内にある物件なら、ドアの向こうはまだ建物の中なのでそこまで寒くはありません。

札幌の物件は多くが内廊下の物件ですので血眼になって探す必要はありませんが、外廊下の物件も無いわけではないので、一応気を付けておきましょう。

 

④生協を使う場合でも不動産屋さんには行こう

仲介手数料がかからない、大学近辺のマンションを手軽に探せる等といった理由でよく生協の物件をおすすめしているサイトを見かけますが、個人的に生協の物件はあまりおすすめしません。理由は2点です。

1点目に、物件数が少ないことが挙げられます。特定の区域にフォーカスして、特定の条件のもとで物件をチョイスしていますから、どうしても物件数は少なくなります。省かれた物件の全てがダメというわけでは決してありませんし、逆に生協の物件が全て問題のない物件とも言い切れません。もしかしたら、無知な新入生を釣って一儲けしてやろうと邪なことを企んでいるモンスターな管理会社も存在するかもしれません。

2点目に、周辺の家賃相場より高い物件が多めなことが挙げられます。先述した特定の条件をクリアした物件のみがチョイスされているということは、裏を返せば普通の物件にはない特別な条件が整っているぶん割高になると推測できます。全ての物件が不当に高いというわけではありませんが、ただの学生が住むマンションにしては明らかに過剰な設備を抱えている物件もちらほら見かけます。

 

確かに仲介手数料を節約できる、大学近辺の物件のみ案内されるなど簡便に済ませられる面はありますが、今後2年ないし3年住む家を決めるわけですから、住みたい場所の家賃相場をしっかり調べたうえで、選択肢を広げて手間をかけてじっくり探したほうがいいと思います。生協を使うにしても、民間の不動産屋や不動産ポータルサイトなどで物件の賃料を比較するなど、工夫して探しましょう。

 

3. おわりに

これから長い間生活の拠点とする物件選び、面倒だしなんとなくでいいやと決めてしまうよりも、やはり時間をかけてじっくり決めたほうが、その後の安寧に繋がると思います。

ちなみに不動産屋ですが、不動産情報は各不動産屋で共有されているので、面倒ならSUUMOみたいな不動産ポータルサイトで探して、適当な不動産屋に行って、この物件見せてって言えばOKです。所謂「おとり物件」の可能性も無くはないですが、もし強引な対応をされたら席を立って別の不動産屋に行けばいいだけなので、怖がる必要はありません。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。