北の編入生の部屋

北大法学部編入生が編入受験生に向けていろいろと発信します

質問のしかた

こんにちは。IHです。

 

この記事では、質問のしかたについて説明したいと思います。

「質問くらいできるよ」と思われるかもしれませんが、適切で有意義な質問が出来ている人は、実はそれほど多くないのです。

大学の教授や予備校の先生、または合格した人などに、勉強について、或いは試験について等々、質問をする機会が多いことでしょう。

しかし、中には「その質問、本当に必要な質問なの?」と思ってしまうような質問があるのもまた事実です。

私は暇ですが大学の教授や予備校の先生は暇ではありません。忙しい中、皆さんのために時間を割いてくださっているので、なるべく有意義な質問がしたいですよね。

今回は、有意義な質問をする上で、気を付けたいポイントをいくつか述べたいと思います。

 

 

 

1. まずは自分で調べよう

多いのは、調べればすぐ分かることを質問する人です。

「北大法学部の編入って面接ありますか?」

「2年次編入も専門科目ってあるのですか?」

「出願に必要な単位数っていくつですか?」

このような質問をもし私が受けたら、きっとこう思います。

「ググれ」と。

 

皆さんが疑問に思っていることの中には、きっと調べればすぐ解決できることがたくさんあるはずです。

にもかかわらず、大学の教授や予備校の先生、合格者の方々を、Googleのように使ってしまうのは、何とも勿体ないことですし、何より失礼ですよね。

大学生は調べものをする機会が多いです。調べものをするトレーニングだと思って、まずはご自身である程度調べてからそれでも解決できない疑問について、質問をするようにしましょう。 

 

2. 多義的・抽象的すぎる質問はやめよう

これは、特に気を付けていただきたいです。

例えば、

「○○のやり方について教えてください!」

「○○について具体的に教えてください!」

という質問があるとしましょう。そうすると、質問された側はこう思います。

「何から話せばいいのか分からない」と。

 

多義的・抽象的な質問は、あまりにも漠然としすぎていて、何から話せばいいのか困ってしまいます。なるべく質問を具体的かつはっきりさせて、そもそも自分は何が知りたいのかを一歩立ち止まって考えてみましょう。

「具体的に教えてください」という質問だと、自分がどの程度の知識を持っているのかが相手は分からないので、どこから説明すればよいか悩んでしまいます。なので、○○についてどれくらい知っているのかをまず相手に伝えましょう。そうすると、「○○について、私はこのように理解しているのですが、ここについてより詳しく教えていただけますか」と、自分の分からないところをはっきりさせた上で質問できます。

やり方についても同様です。「○○のやり方について調べたらこのように出てきたのですが、この部分がまだ分からないので知りたいです」といった感じで質問しましょう。

このような場合、質問される側も答えやすくなります。今自分はこんな感じの状況ですこれくらいの知識があります、と皆さんのステータスを相手にしっかり伝えましょう。

また、大学の教授など、皆さんが編入試験を受験することを知らない人に質問する場合は、「○○大学の編入試験を受験する予定なのですが」と伝えた上で質問されるとよろしいでしょう。その場合、質問を受ける側としても、どの程度まで答えればよいかが分かるので、質問に答えやすくなり、より有意義な質問となります。

 

インターネット上でも活動されている人など、常に大人数から質問を受けている人に質問する場合は、現在所属している大学や学部がどのようなところかどの大学を志望しているのか達成したい事項は何か(e.g.どの科目のどの箇所に懸念があるのか)、達成のために自分ができそうなことは何か等々、回答に関わりそうな前提を明白にした上で、二者択一三者択一など狭い範囲から選択して回答できるようなクローズドクエスチョンの形式で、なるべく回答者側の負担を減らせるように工夫した質問ができると好印象が得られるでしょう。

とりわけインターネット上だと意識が希薄になりがちですが、液晶の向こう側の人物も同じ人間ですので、質問に答えるために参照する範囲があまりにも広漠としていると心が折れますし、回答も皆さんの期待に沿うものでなくなってしまう可能性が高くなります。オープンクエスチョンをするなという話ではなく、オープンクエスチョンをしすぎることは望ましくない、というだけですが、是非心の片隅に留めておきましょう。私が楽をしたいからではないです。質問をする際にこのことを心掛けていると、自ずと具体的で有意義な質問になります。

 

3. 不毛な質問はやめよう

「○○大学の編入試験で何割取れたんですが、受かりますか?」

「これだけ勉強しました、○○大学受かりますか?」

などの質問です。このような質問に対しては、

「知らねえよ」と答えるしかありません。

 

非常によく現れる質問です。心に鬱積する不安を解消させるために、いろいろな人に質問したい気持ちは分かります。非常によく分かります。しかし、その人に質問したところで解決するものではありません。受かるって言われたい、という欲求から生ずる質問だと思いますが、これ質問か? と思わずにはいられません。

質問したい衝動をぐっと堪えて、己の力を信じましょう。

 

4. おわりに

質問は、答える側の労力が大きいやり取りになります。忙しい相手の時間をわざわざ割いてもらって答えてもらっています。なので、何も生まない質問、迷惑をかけてしまう質問はなるべく避けるようにして、より建設的で、より有意義な質問をするように心がけましょう。これは、編入試験だけではなくて、様々なことに通じると思います。

 

ここまでお読みいただきまして、ありがとうございました。