北の編入生の部屋

北大法学部編入生が編入受験生に向けていろいろと発信します

札幌ってどういうところ?

こんにちは。IHです。

 

北大に編入を考えている皆さんの中には、「そもそも札幌ってどんなところなんだろう」と思っている方もきっといらっしゃるでしょう。

今回は、東京(の郊外)生まれ東京(の郊外)育ちの私が、都(の郊外)民目線で札幌が学生にとってどのような場所なのかを語ってみたいと思います。

ちなみに結論から言うと、めっちゃくちゃいいところです。

 

  

 

1. いいところ

①都会なので便利

「札幌って北海道だろ? 僻地なんじゃないの? ド田舎じゃないの?」と思い込んでいる方はいらっしゃいませんか?

東京や大阪のようなメトロポリスと比べると流石に見劣りはしますが、それでも人口約196万人を擁する立派な都会です。間違いなく私の地元より都会です。都会に存在すべきものは全て存在するでしょう。

私は最初に札幌駅に降り立ったとき、普通に都会やんとびっくりした記憶があります。東京の中心部のような摩天楼が櫛比する大都会ではないですが、生活に困ることはまずありません。街並みとしては名古屋にちょっと似ているような気がします。

ちなみに札幌駅北口から北大の正門までは徒歩5分くらいで着きます。近っ。

 

②家賃が安い

家賃については本当に安いです。マジで安いです。激烈に安いです。

まず私の住んでいるマンションは来道してそのまま住み着いているマンションなので北大のそばではないのですが、1DK専有面積25平米弱で駅徒歩3分です。なので、地下鉄通学には不便しない場所です。さて、家賃はいくらでしょう?

答えは管理費共益費含めて家賃3万円です。東京だったら駐車場代と同じくらいです。安すぎる。ちなみに大通などの中心地でも東京のワンルームの家賃で1LDK~2LDKが借りられます。

最北の都会として立派な都市機能を備えていながらも駐車場代と同額の家賃で何ら不自由しない暮らしが送れます。北大の近辺でも4万も出せば十分良いお部屋が借りられます。もっと出せばもっと快適に過ごせます。私の友人はだいたい4万~6万のお部屋に住んでいます。それでいて北大に至近なので言うことありませんね。

 

③ご飯が美味しい

もはや言うまでもありませんが、食の王国北海道の中心地ですから、道内中の美味しいものが集積します。価格は東京と大差ありませんが、スーパーなどでもより質のよい食材が手に入るので、コストパフォーマンスに優れています。

もちろん外食する上でも優秀です。肉に海鮮にラーメンに寿司にと隙がありません。特に海鮮は一級品です。あと水道水も美味しいです。

 

↓私がよく行くお店や定番のお店をちょっと書いておきます↓

私のおすすめのラーメン屋さんはこちらです→麺屋雪風

観光などで海鮮を食べるならちょっと高いですがここは外せません→海味はちきょう | 海味はちきょう 本店

こちらは私もたまに行きます→すすきのでかに・海鮮を堪能するなら「函館開陽亭すすきの店」

お寿司はくるくる回るお寿司でもクオリティが非常に高いので十分満足できます。私はこちらが好きです→ホーム | 回転寿し トリトン

観光ついでにお寿司を食らうなら札幌駅にあるこちらがおすすめです→ https://www.sushi-hanamaru.com/store/details/s03.html?p=b#store

 北海道の肉料理と言えばジンギスカンです→札幌駅前店|松尾ジンギスカン公式サイト 北海道の札幌・滝川・千歳などに展開

 

 

ちなみに私が東京に帰って地元の友人とご飯に行くたびに「北海道の飯は美味い」とイキるのが内輪での定番になっているのですが、冗談が通じる気心知れた仲の人だけにしないと普通に嫌われるので注意してください(誰もしない)

 

④杉・檜が少ない

花粉症の方、朗報です。北海道には全然杉や檜が生えていないので、春に花粉症で苦しまずに済みます。私は札幌に引っ越してきて鼻が通るようになりました。

ただ、北海道にはシラカバという第三勢力が存在します。これは春から初夏にかけて飛散します。これにかかったら逃げ場がなくなります。

 

⑤黒光りするアイツがいない

神です。最近はどうやらすすきのの方に出没しているらしいですが、道民の友人は見たことがないそうなので、普通に暮らしていて目撃することはないでしょう。でも何故かドラッグストアにはブラックキャップやホイホイの類が売っています。

 

⑥自然がすぐそばにある

札幌は都会ですが、それでもやはり北海道ということで、車をちょっと走らせれば大自然が待ち構えています。

北海道の自然は東京などの都会ではまず味わえません。この自然を満喫しなければ北海道に来た意味は無いと言っても過言ではありません。これを機に是非アウトドア派になりましょう。

ちなみに、北海道庁の裏手に北大が管理する植物園があります。これは北大生だとタダで入園できるのでおすすめです。私もときどき遊びに行きます。最高です。

 

猛暑日・熱帯夜がほとんどない

夏になると何だかんだ暑くなりますが、それでも猛暑日や熱帯夜になることはほとんどありません。昨年は何かのバグで前期の定期試験期間中に連日熱帯夜に見舞われましたが、それ以降は何事もなくなったので心配無用です。

ちなみに北海道のマンションはクーラーがあまり普及していませんが、扇風機だけで普通に生きられます。

 

⑧地下街が発達している

札幌は確かに豪雪地帯ですが、札幌駅とすすきの駅の間に地下街が存在するので、この区間であれば雪が大量に降って困っても地下に潜って移動ができます。地下街にもお店が色々と存在するので、楽しくぶらぶらできます。ちなみに札幌の雪は大抵の場合さらさらした雪が降るので、傘は差さなくても大丈夫です。

 

⑨梅雨がない

一応梅雨はないです。ないことになっています。雨が比較的長く降る蝦夷梅雨と呼ばれる時期が訪れることはときたまありますが、本州のように梅雨と暑さの合わせ技で不愉快な気分になることはあまりありません。

ちなみに北海道の夏は気温が高い日でも湿度はさほど高くないのであのジメジメした不快な暑さではありません。なので許してあげましょう。

 

⑩街が平坦

札幌の街は道路が平坦で、碁盤の目状に整理されています。北大近辺もかなり平坦です。そのため、雪の無い時期には自転車が大活躍します。ちなみに北大のそばに住んでいる北大生はそのほとんどが自転車で通学しています。これは北大が広すぎるからということもあるのですが。ちなみに自転車は前期が始まった頃に北大生協でも扱われていたような記憶があるので大丈夫です。近場に自転車屋もあります。

 

⑪美人が多い

ガチ。

 

2. あまりよくないところ

①豪雪

人によっては上記の長所を全て打ち消しかねない短所ですね。とにかく雪が降ります。道東や道北ほどではないにしろ、雪が1cm積もったら交通機関がバグる東京で生きてきた人にとっては豪雪です。だいたい11月頃から降り始め、12月頃に根雪になります。その雪は3月から4月にかけてゆっくりと解けます。地域によっては5月の上旬ごろまで残ります。しぶといですね。

ただ、ウィンタースポーツを愛してやまないウィンタースポーツジャンキーの人にとってはこれ以上ないメリットかもしれませんね。先述しましたが、さら雪が降るのでウィンタースポーツには最高です。

ちなみに雪や寒さは一週間でだいたい慣れます。

 

新千歳空港まで遠い(?)

遠いと言っても電車で一本ですが。東京の郊外が地元の私にとっては成田や羽田のほうが遠いです。ただ、遠いとぼやいている友人は多いので、きっと遠いのでしょう。

北海道の玄関口と言えば新千歳空港ですが、札幌駅から新千歳空港まで電車なら40分前後、バスなら1時間前後かかります。言うほど遠くなくない……?

 

③プロパンガスが高い

豪雪地帯なので北海道はどこもプロパンガスが高いです。運搬や設置が大変だもんね。

物件を選ぶ際は、なるべく都市ガスの物件をチョイスしましょう。札幌のプロパンガスはめちゃくちゃ高いです。それに加えて、冬は暖房を焚きっぱなしにすることが多いので、プロパンガス&ガス暖房の物件に住んでしまったら下手をするとガス代だけで諭吉さんが複数人飛んでいきます。なので、プロパンガスの物件しかなかったよという場合はせめて暖房は石油か何かにしましょう。みんな大好きこたつくんを導入してもいいですね。

ちなみに私のおうちは都市ガスです。勝ちです。

 

④観光客がやたら多い

観光地の宿命です。札幌の中心部に行くと耳慣れない異国の響きがそこかしこで聞こえてきます。それだけなら何も問題ありませんが、行列に横入りする無秩序な外国人がちらほらいて時々ムカつきます。

ちなみに北大も観光地なので観光客だらけです。特に紅葉の時期は観光客でごった返します。この時期の北大生はマナーを守らない悪い観光客に呪詛を吐き怨嗟を漏らしながら生きています。たぶん。

 

⑤通販等の配送が遅い

北海道は津軽海峡に隔てられているため、通販で注文した荷物は受け取るまでAmazonでも2日~3日程度かかります。これは仕方ないですね。郵便系も割と時間がかかります。

 

⑥景気があまりよろしくない

札幌のみならず北海道は全体的に不況です。北海道は人口の1/3ほどが札幌に集中しているため、札幌はまだましな方だとは思いますが。ゴミ袋が結構高いのでちょっと悲しい気分になります。

ちなみに北海道の最低賃金889円だそうです(2021年11月現在)。これでも結構高くなったほうです。翻って東京は1,041円です。高いですね。

 

⑦三大メガバンクの支店・ATMが少ない

これも地方なので仕方ないと言えば仕方ないです。三菱UFJ銀行三井住友銀行の支店やATMは大通の辺りにしかありません。みずほ銀行の支店は札幌駅のそばにあります。また、みずほ銀行のATMは札幌駅や大通の他にも桑園駅という札幌駅の隣駅にもあります。他の駅にはありません。そのため、メインバンクが三大メガバンクの場合、コンビニのATMで手数料を払いたくなければいちいち中心部に出てくる必要があり、結構面倒です。

札幌は北海道の地方銀行である北海道銀行北洋銀行が覇権を争っています。そのため、どちらかの銀行の口座を作っておくとアルバイトの時などに捗るかもしれません。私は昔の家庭教師のときの指定口座が北洋銀行だったので、北洋銀行の口座を作りました。今は使っていません

ゆうちょ銀行のATMは割とどこにでもあるので、ゆうちょ銀行の方は安心してください。私が東京にいたときのメインバンクは三菱UFJ銀行でしたが、札幌生活を機にゆうちょ銀行に切り替えました。別にゆうちょ銀行じゃなくてもいいのですが。最近はネット銀行も流行っているのでこれらにシフトしてみるのも良いですね。

ちなみに提携している銀行のATMなら日中の利用手数料を無料としていることもありますので、それが上手いこと嵌まるとそれほどデメリットではないかもしれないですね。

 

⑧喫煙者が多い

嫌煙家涙目です。私も嫌煙家なので涙目です。札幌というか、北海道自体喫煙率が高いです。仄聞したところによると、日本で最も喫煙率が高いそうです。

マナーの悪い人は歩きタバコをしていることがあります。迷惑以外の何物でもないのでやめてもらいたいんですけどね。

愛煙家の人にとっては過ごしやすいと思うのである意味メリットになるとは思います(もちろん、マナーは守ってくださいね)。

 

3. おわりに

これを読んで「札幌に行ってみたいな」と思った受験生の方は是非北大に行きましょう。「こんな情報言われなくても知っているよ」と思った受験生の方はきっと札幌に導かれているので是非北大に行きましょう。

北大云々を差し引いても札幌はとても過ごしやすい街なので、興味がある方は是非調べてみてください。出張や受験、旅行などで札幌に来る機会などがございましたら、北海道グルメを堪能しましょう。そして地元で北海道グルメを自慢して嫌われましょう。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。